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500ページ近い大著で、総勢18名の執筆者によるオリジナルな論考の集成である。①堀田善衞との対話、②作品を読む・作品を論じる、③堀田文学の多彩な関わりの世界、④インタビューから成る。構成は堀田との広く多角的な取り組みを示している。近年の堀田研究の進展に基づきつつも、堀田文学の全体を計画的に相談しあって割り振ったものでなく、各人が自らの問題意識と独自な視点から挑んだ、さまざまな興味深いテーマの多様な組み合わせになっている。堀田とその作品理解に必要な巻末の年譜とともに、折込で巻頭に収録された、眼を惹く多色刷りの著作年表は本邦初めての試みで、活用しつつ楽しんでいただけるであろう。
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