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1931年にオーストリアのウィーンに生まれたルート・クリューガーは、母親とともに強制収容所に移送されたとき、まだ10歳だった。戦後も45年を過ぎ、彼女は〈生き残り〉としての闇を抱えながら、またそのトラウマを乗りこえようとして、生きつづけるために、過去の記憶に問いかけた。
ナチスに併合されたウィーンの子供時代、アウシュヴィッツ=ビルケナウで年齢を3歳ごまかしてガス室送りをまぬがれたこと、死の行進の途上、母親といっしょに脱走したこと、戦後のドイツとアメリカでの日々…
従来の「ホロコーストもの」とはスタイルを異にして、現在と過去を往還しながら書かれた本書は、フェミニズム的視点も盛りこみながら、新たな感動の質をわれわれにあたえてくれる。同時代を生きるひとりのユダヤ人女性が書き上げた新しい自伝文学が、ここに誕生した。
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