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《目次》
第一章 古代オリンピックはなぜ消滅したか
第二章 クーベルタンの苦悩
第三章 戦争による中断
第四章 ナチスの祭典――ベルリン・オリンピック
第五章 幻の東京オリンピック
第六章 アジアで初開催の一九六四年東京オリンピック
第七章 人種差別とテロの悲劇
第八章 冷戦下のボイコット合戦
第九章 分断国家の悲劇
第一〇章 新興国への道――ソウル、北京、ソチ、リオデジャネイロ
第一一章 二〇二一年東京オリンピック
第一二章 二〇二四年パリ・オリンピック
《概要》
「平和の祭典」――その呼び名とは裏腹に、近代オリンピックは国際情勢に翻弄され続けてきた。本書では、近代オリンピックの歴史を国際情勢という視点から見つめ直す。クーベルタンによって復興された近代オリンピックから、世界大戦によって中止となった幻のオリンピック、ヒトラーの意向が強く反映されたベルリン大会、1964年の念願の東京オリンピック、ボイコットの嵐となった冷戦下でのモスクワ大会、そしてコロナ禍の2021年に開催された東京オリンピックまで、時代を色濃く映してきたオリンピックの数々をたどる。
《著者紹介》
1949年生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業。75年時事通信社入社。編集局英文部、外国経済部で記者、デスク。米UPI通信本社(ニューヨーク)出向、ブリュッセル特派員を経て、2001年に退社後、長岡技術科学大学で14年間、常勤として教鞭を執る。専門は国際関係論。定年退職後、時事総合研究所客員研究員。学術博士。日本記者クラブ会員。 著書に『国際情勢テキストブック』(日本経済評論社)、『WTO』『世界は食の安全を守れるか』『EUはどうなるか』『NATO 冷戦からウクライナ戦争まで』(以上、平凡社新書)など。
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