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老中筆頭・松平定信の屋敷前で白装束の武士が切腹した。将軍より賜った宝物の検分をしつこく迫った定信への当てつけの憤死だった。
怒った定信は火盗改方長官・長谷川平蔵と裏火盗の頭・結城蔵人を呼び、真相究明を命じる。検分拒否の旗本が続出の裏に、宝物の多くが盗まれていたことが判明。しかもそこには共通する特徴があった。探索が行き詰まる中、平蔵は敵を誘き出すための大胆な策を授ける。
一方、蔵人は竹刀胼胝を持つ謎の骨董商に目をつける。事件が公になれば旗本だけでなく、定信も窮地に陥ることは必定の中、蔵人は鍵を握る盗っ人にたどり着けるのか?
事件に隠された意外な事実。果断に事件に飛び込む裏火盗の面々が、華麗に暗中飛躍する第八弾!
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