4次元多様体のレフシェッツ束に関して初めて日本語で書かれた専門書
4次元多様体の不変量(ゲージ理論に由来するドナルドソン不変量やサイバーグ・ウィッテン不変量など)に関する日本語の専門書はいくつか存在するが、4次元多様体の構成法に主眼をおいた日本語の専門書は非常に少ない。また、レフシェッツ束の基礎事項を本書ほど詳細に解説した本は、洋書を含めても知られておらず、4次元多様体のカービー図式とカービー計算に関しても、本書より詳しく解説した和書は存在しないだろう。
本書の後半には、ここ10年ほどの間に得られた最新の研究成果を盛り込んでいる。特に第6章には、著者の早野が2019年度日本数学会賞建部賢弘特別賞を受賞した際の受賞業績をまとめている。
これらの理由から、本書は多くの研究者にとって有用な本であるほか、数学を専攻する学部生や大学院生、数学愛好家にも読んでほしい一冊である。
(一部フルカラー)
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