少女人身売買と性被害

少女人身売買と性被害

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出版社
泉町書房
著者名
長谷川まり子
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2024年6月
判型
四六判
ISBN
9784910457055

ネパールだけで、年間7千人もの女性がインドの性産業に人身売買されている。10代で見知らぬ男の相手をさせられる性被害の極致。生き地獄のような日々のなか、心身を病んでいく女性たちがいる。貧困と女性差別を背景とした被害は後を絶たず、コロナ後、被害者は増加傾向にある。認定NPOの代表として、取材者として30年近く問題に向き合ってきた著者が、長期間の取材をまとめた。日本・インド・ネパールの国際NPO・NGOの連携によって見えてきた、心と体に深刻な傷を負った女性たちの売春宿からの救出と回復へ向けたケア、被害予防の試みと必死に生き抜く女性たちの姿をルポ。第7回新潮ドキュメント賞受賞作『少女売買 インドに売られたネパールの少女たち』のその後と16年後に見えてきた、自立へ向けた希望の光を記す。

章構成

第1章 人身売買被害者を救うために  

第2章 インドの売春宿、その歴史と現状   

第3章 救出された少女たちの社会復帰

第4章 保護されても救われなかった女性たち  

第5章 コロナ禍と人身売買        

第6章 エカトラ・新しい回復のプロジェクト  



おもな登場人物一覧



アヌラダ……インドの売春宿から救出された人身売買被害者を一時的に保護する「マイティ・ネパール」を立ち上げ、活動を始める。被害者の精神的なケアをはじめ、学校教育や職業教育など、女性が自立するための支援活動も行っている。



トリベニ……インドのNGO「レスキュー・ファンデーション」代表。売春宿から少女たちを救出し、心身のケア、学校の基礎教育や職業教育を通じて、被害者を社会に帰す活動を行っている。2020年に被害者同士が支え合うエカトラ・プロジェクトを立ち上げ、大きな成果を上げている。



ビマラ……救出後は意思の疎通や日常生活もままならなかったが、「慈しみの家」のケアで徐々に回復する。



サリタ……幼い頃に父親が亡くなり、母親が再婚。継父との折り合いが悪く17歳で家を出るが、騙されて人身売買の被害に。救出された後に努力を重ね、大きな幸せをつかむ。



チャンヌー……12歳で人身売買被害にあう。心を閉ざし続けてきたが、著者と出会って10年目に本心を告白。聡明で容姿にも恵まれ、日本での講演に招かれるほど回復するが、その後、思わぬ転落が。



アプサラ……父親のわからない娘を17歳で出産。当初は娘をその腕に抱くことさえ拒絶したが、幼い命が消えかかったとき、初めて内なる母の愛に気付く。しかし、母娘の絆はもろく、あるとき、切れかけてしまう。



アーシャ……アプサラの娘。幼い頃は母親にべったりだったが、9歳

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