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中世歌謡の到達点は室町小歌である。
神仏の影を脱した世俗の歌謡として、初の集成化を成し遂げ、『閑吟集』を精華とする歌の詞は、中世尺八(一節五孔)の芸能として、都鄙の遊宴(世外の場)において、公家・社家・僧侶・武家・町衆・庶民など、多様な階層の人々の心を捉えた。風流踊歌をはじめとする史的展開の実態を、多くの史・資料により究明した。
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