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「判官贔屓(ほうがんびいき)」という言葉を生み、日本中に流布した源義経の物語。そこに語られるのは、源平合戦での華々しい活躍の数々ではなく幼年期に敗将の子として育ち武蔵坊弁慶らと出会い、そして後年兄・頼朝に疎まれ、仲間と流浪の旅を続ける逆境と悲運の連続である。今もなお日本人に愛される英雄伝説はいかにして成立したのか。各種文献を網羅し、豊富な資料を付した決定版現代語訳。解説:町田康。
【目次】
巻第一
よしとも都おちの事/ときは都おちの事/牛若くらま入の事/しやうもん坊の事/牛若きぶねまうでの事/吉次が奥州物がたりの事/しやなわう殿くらま出の事
巻第二
かゞ見の宿がうどうの事/しやなわう殿げんぶくの事/あのゝぜんじに御たいめんの事/よしつねみさゞ木がたちやき給事/伊勢の三郎はじめて臣下に成事/よしつね初て秀衡に御たいめんの事/鬼一法眼の事
巻第三
くまのゝ別当らんぎやうの事/弁慶生るゝ事/弁慶山門を出る事/しよしやさんゑんしやうの事/弁慶洛中にて人の太刀を取事/よしつね弁慶と君臣のけいやくの事/よりともむほんの事/頼朝むほんにより義経奥州より出給ふ事
巻第四
よりともよしつねに対面の事/義経平家のうつてにのほり給ふ事/こしごえの申状の事/土佐房よしつねの討手にのほる事/よしつね都おちの事/すみよし大物二か所かつせんの事
巻第五
判官よし野山に入給ふ事/しづかよし野山にすてらるゝ事/義経よし野山を落給ふ事/たゞのぶよし野にとゞまる事/たゞのぶよし野山の合戦の事/よし野法師判官を追かけ奉る事
巻第六
たゝのぶ都へしのび上る事/忠信さいこの事/たゞのふがくび鎌倉へ下る事/判官南都へしのび御出ある事/関東よりくわんじゆ房をめさるゝ事/しづか鎌倉へ下る事/しづかわか宮八幡宮へさんけいの事
巻第七
はうぐわん北国おちの事/大津次郎の事/あらち山の事/三のくちの関とをり給ふ事/へいせん寺御けんふつの事/によいのわたりにて義経を弁慶うち奉る事/なをえの津にておひさがされし事/かめわり山にて御さんの事/判官ひらいづみへ御つきの事
巻第八
つきのぶ兄弟御とふらひの事/秀平死去の事/ひで平が子共判官殿に謀叛の事/すゞ木の三郎しげ家たかだちへ参る事/ころも川合戦の事/判官殿御自害の事/かねふさが最期の事/秀平が子共御ついたうの事
解説 小林弘邦
あとがき 佐藤謙三
平凡社ライブラリー版解説──敗亡の唄 町田康
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