砂文字

砂文字

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出版社
ふらんす堂
著者名
木村清子
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2024年6月
判型
四六判
ISBN
9784781416519

◆第一句集



菩提寺を出れば時雨の街あかり



清子さんの俳句の佳さは、平易なことばの使用と、優しい心の表現にある。

序・松浦加古



◆自選十句

留守番の猫花冷えの息こぼす

天上をこぼれて白き曼珠沙華

月光をまとふ少女の赤き靴

黄落を来て焼きたてのクロワッサン

氷瀑の人をこばめる青さかな

花びらに蕊の影置く寒ぼたん

晩学のサ変・ラ変や小鳥来る

砂文字は父への便り星流る

花手水こぼれて結ぶ蝉氷

紫陽花の雨にひもとく宇治十帖

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