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はる、くまが 冬眠からめをさますと、
もりは あとかたもなくきえ
工場が たっていました。
おまけに工場の職長からは、
「とっとと しごとにつけ」と いわれます。
「ぼくは くまだ!」と さけんでも
だれも わかってくれません。
こうして くまは 作業服をきて、ひげをそり、
くる日もくる日も ほかの労働者といっしょに
はたらくことになったのですが……。
人間の身勝手さによって変貌していく自然と、
そこで生きる一匹のくまの姿を
風刺をこめて描きだします。
心ゆさぶる名作復刊!
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