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生まれつき人ならざるモノが視える女房・梓子は、亡き母が遺した特別な筆と歌徳の宿る高名な和歌の力を借りて、宮中の噂から生じる怪異的な「モノ」を縛る仕事をしている。
帝からの信頼も厚い美貌の右近少将・光影と共にいくつかの「モノ」が引き起こす事件を乗り越え、梓子はついに彼を『我が背』と呼び、これからも一緒にいてほしいという気持ちを伝える。
光影の屋敷に移る日取りが決まり、いよいよ正式な婚姻のお披露目の時――! と思いきやその当日、梓子は急な呼び出しを受け、怪異と思しき現象を解決することになり、屋敷に
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