海神の子

文春文庫

海神の子

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出版社
文藝春秋
著者名
川越宗一
価格
1,078円(本体980円+税)
発行年月
2024年6月
判型
文庫
ISBN
9784167922283

中国の海賊と日本人の間に生まれ、自分の居場所を求める
孤独な少年・福松(のちの鄭成功)。
弟とともに平戸に預けられていた福松のもとに
母・松が迎えに来る。松は、台湾を根城にする大海賊の頭となっていた。

鄭家は割拠する海寇たちや東インド会社を下して力をつけていき、
ついには大明国から城と将軍職を与えられるほどに。
しかし、李自成の乱が起こって明は滅亡、清軍が攻めてくる。

鄭成功は、鄭家を守るため、自ら新帝を立てることで「天命」を
我がものとしようとするが――。

やがて台湾の英雄となり、江戸の人々を熱狂させた舞台「国姓爺合戦」
主人公のモデルとなった鄭成功の半生を描き出した、静寂と熱狂のストーリー。

解説・仲野徹 (生命科学者・大阪大学名誉教授)

<目次>

序章  海の女神
第一章 波のみなもと
第二章 陸を呑む
第三章 天命のゆくえ
第四章 国姓爺
第五章 虚ろを奉じて
第六章 それがし、ひとりなり
終章  国性爺合戦

解説 仲野徹

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