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北海道から九州まで全国19ヵ所…
気鋭のノンフィクション作家が、自らの足で日本の“裏面史”を歩いた記録的一冊!
暗闇の中を旅するような風景の描写は、「残すか、忘れるのか」そんな問いを投げかける試みのように思える。これぞ八木澤ルポである。
――丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)
列島を、歩く。大地と人間の物語に、分け入る。歴史の彼方に消えてしまった騒めきに、耳を澄ます。その時、細胞が踊り始める。
――奥野克巳(文化人類学者)
【内容】
私が好んで歩いてきたのは、アイヌの人々の歴史であったり、
東北の蝦夷、江戸時代の大飢饉の記憶、悪所と呼ばれた色街、
明治時代に海を渡った日本人の娼婦からゆきさん、
歴史的に弾圧されてきたキリシタンなど、どちらかというと、
由緒正しきものではなく、悲劇や血に彩られた哀しい歴史であった。
(はじめにより)
本書では、ノンフィクション作家であり、カメラマンでもある八木澤高明氏が、さまざまな理由で「日本史」において忘れられてしまった場所や遺構を訪れ、写真と文章によってその土地に眠る記憶を甦らせていきます。
北海道から九州まで、消えつつある風習や歴史を辿って旅した本作は、日本史好きはもちろん、ここ最近再び盛り上がりを見せている民俗学の視点でも楽しめる一冊です。
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