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これからの医師に必要なものとは何か?
6000件以上の乳がん手術を執刀してきた著者が、
たどり着いた医療の本質。
コロナ禍を経て医師の役割が改めて問われています。
また、先進的とこれまで言われてきた日本の医療は、さまざまな問題が指摘されています。
本書は、乳腺クリニックを開業し35年以上乳がん治療の最前線に立ち続けている医師が、
自身の経験と洞察を通して日本の医療の現状と課題、そして未来への展望をまとめたものです。
著者の主張は、「先生」と呼ばれることが当たり前と考えている医師は、改めて自分の職分とは何かを考える必要があり、
医療技術が進歩した現代だからこそ、患者の心情を理解し、寄り添わなければ日本の医療に明るい未来は望めないというものです。
著者自身、傷痕が目立たない乳腺内視鏡手術を世界で初めて開発し、
抗がん剤治療による脱毛対策として頭皮冷却装置を導入するなど、
患者のためにできることは何でもするという姿勢で取り組んできました。
マニュアルではなく、目の前の患者にとって真の治療ができる医師とはどのような存在であるのか。
そこには、尊敬すべき恩師たちから学んだ「医師としての知性、品性、人間性、感性」が関わっているといいます。
本書は、医師を目指す若者はもちろん、医療に関心のある一般読者にとっても示唆に富む内容となっており、
より良い医療の実現に向けたヒントとなる一冊です。
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