華北建設号・フィリピン号・インド号・戦時東京号
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【平凡社創業110周年記念出版】
伝説のプロパガンダ・グラフ誌、再復刻完結!
戦争の負の遺産ながら、日本デザイン史に残る強烈なグラフィズムが「保存版」として蘇ります。
第2次世界大戦中、日本の国威や軍事力を諸外国にPRすることを目的として、日本政府と軍隊の全面協力のもと、軍部直属の出版社 「東方社」からプロパガンダ・グラフ誌『FRONT』が刊行。原弘や木村伊兵衛など、写真、グラフィックデザイン、印刷、造本などにおいて当時最高峰の技術をもつ人材が集結し、計10冊が制作されました。
1989年8月、東方社でグラフィックデザインを担当した多川精一氏(故人)の監修のもと、 創刊号「海軍号」「満州国建設号」「空軍(航空戦力)号」の3冊が[復刻版 第1期]として平凡社から再刊。翌年3月、[復刻版 第2期]として「陸軍号」「落下傘部隊号」「鉄(生産力)号」の3冊が、同年8月に[復刻版 第3期]として「華北建設号」「フィリピン号」「インド号」「戦時東京号」の4冊が再刊されました。
本書『復刻保存版 FRONT 3』は平凡社が再刊した『FRONT』復刻版[第3期] (多川精一監修)を底本としています。
元の判型がA3サイズ だった「華北建設号」「フィリピン号」については、本書ではB4サイズに縮刷し、元の判型がB4サイズだった 「インド号」「戦時東京号」はオリジナルサイズで合本しました。また1990年復刻版の付録だった解説小冊子も、再刊に合わせ、新たな解説をくわえて本書に合本収録しています。デジタルリマスター技術により1990年復刻版の印刷・製本を再現しましたが、版面の制約により一部レイアウトに変更を加えています。
戦時中のプロパガンダ媒体という性質上、今日ふさわしくない描写もありますが、戦争の負の遺産を後世に伝える歴史資料としての価値に鑑み、そのまま掲載しました。
■目次
華北建設号
フィリピン号
インド号
戦時東京号
解説
淡路町からの眺め──東方社(対ロシア)へ愛をこめて/山口昌男
すごい道楽雑誌/天野祐吉
『FRONT』、その制作現場/多川精一
なんだか面白いんですよ、会社の中が──/三神勲
一編集部員として/中野菊夫
野々宮ビル地下、暗室しごと/浅野隆
横浜事件と東方社と/海老原光義
『FRONT』のデザイン 華北建設号・フィリピン号・インド号・戦時東京号/松田行正
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