微視的世界での基本的な運動法則から巨視的世界における法則を導くのが本書の主題である。これは19世紀後半MaxwellやBortzmannの研究が端緒を開いた統計力学において最も重要とされる分野の1つである。第1巻では相転移の下で生ずる2つの相を分離する境界面の解析を微視的なモデルについて行い、第2巻では格子気体と呼ばれるランダムウォークの集団が呈する巨視的な描像を考察する。本書で用いられる手法は普遍的な側面を持ち、様々な自然現象および社会現象を数学的に解析する際に有用であることが期待される。
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