ひたむきな研究人生から得た豊かな経験と知の結晶としての最終講義。「研究しない自由はないんだ」と、国立民族学博物館の初代館長として奔走した梅棹忠夫は言う。社会学の現代性をその創始者に辿った清水幾太郎、数学が諸学問の紐帯となる未来を見た遠山啓、京都という場に持続と変化の緊張関係を見出した加藤周一。知を求めて生きるとはどういうことか、研究者は社会にいかに貢献できるか。学知の可能性について語り尽くす講義集。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「挑戦の果て」篇では、学問シーンを牽引してきた学者たちの研究人生を、感慨とともに振り返った講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・松岡正剛
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