娘が母を殺すには?

娘が母を殺すには?

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出版社
PLANETS
著者名
三宅香帆
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年5月
判型
四六判
ISBN
9784911149010

10万部超えベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆の最新刊!

「母」の呪いに、小説・漫画・ドラマ・映画等のフィクションはどう向き合ってきたのか?「母」との関係に悩むすべての「娘」たちに贈る、渾身の文芸評論!



「毒母」「呪い」「母がしんどい」「母が重い」――いまや社会現象となっている「母と娘の葛藤」は、フィクション作品の中でも繰り返し描かれ、その解法が探られてきた。



本書では、注目の若手批評家・三宅香帆の視点をもとに、「母と娘の物語」を描いた作品を分析し、「母娘問題」のひとつの「解」――「母殺し」の具体的方法を提示する。



「あまりに物騒なタイトルに、いささか驚いた人もいるかもしれないが、もちろん「母殺し」とは、物理的な殺人を意味するものではない。そうではなく、本書で主張したいのは、古来多くのフィクションが、息子の成熟の物語として「父殺し」を描いてきたように、娘もまた精神的な位相において「母殺し」をおこなう必要があるのではないか、ということだ。」――まえがきより



【本書で取り上げる作品一覧】

『イグアナの娘』『ポーの一族』『残酷な神が支配する』萩尾望都/『砂時計』芦原妃名子/『日出処の天子』山岸凉子/『イマジン』槇村さとる/『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子/『乳と卵』川上未映子/『爪と目』藤野可織/『吹上奇譚』『キッチン』『大川端奇譚』吉本ばなな/『銀の夜』角田光代/『凪のお暇』コナリミサト/『SPY×FAMILY』遠藤達哉/『Mother』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』坂元裕二/『くるまの娘』宇佐見りん/『愛すべき娘たち』よしながふみ/『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー/『娘について』キム・ヘジン/『肥満体恐怖症』『最愛の子ども』松浦理英子/『母という呪縛 娘という牢獄』齊藤彩



【目次】

第一章 「母殺し」の困難

1 母が私を許さない 

2 母が死ぬ物語―「イグアナの娘」『砂時計』「肥満体恐怖症」 

3 「母殺し」はなぜ難しいのか?



第二章 「母殺し」の実践

1 対幻想による代替―1970~1980年代の「母殺し」の実践 

2 虚構による代替―1990年代の「母殺し」の実践 

3 母を嫌悪する―2000年代以降の「母殺し」の実践



第三章 「母殺し」の再生産

1 自ら「母」になる―もうひとつの「母殺し」の実践 

2 夫の問題 

3 父の問題 



第四章 「母殺し」の脱構築

1 母と娘の脱構

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