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【君が願いを叶えてくれるたび、「生きたい」と思った――】
17歳の詩音は進行性の難病を抱えていた。
GW明け、転校生の諒がやってくる。
初対面なのになぜか「やっと会えたね」と言われて!?
しかも、ノートに綴った「5つの願いごと」についても知っているようだった。
人との関わりを避けていた詩音だが、気さくで明るい諒に惹かれていく。
けれど、運命の日、8月末は近づいていて――!?
春に出会い、夏に恋した2人の物語。
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君とすごした日々は、もう遠いあの夏の中。
太陽みたいに笑う君と、その影に隠れるような私。
真逆のふたりだから、触れあうことはないと思っていた。
だけど、君は私の暗闇を魔法のように照らしてくれた。
自分の光をわけ与えるように、何度も何度も。
今度は、私が君に光を戻したいと思った。
まぶしい光の中、ふたりであの夏のように笑い合いたかった。
願いごとはきっと叶う。
そう教えてくれたのは、君だから。
(本文より)
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