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知ることを求め、懐疑へと沈む人間。
本書はその真実を掴まえた。
――古田徹也(東京大学准教授)
世界も、他人の心も、決して本当に知ることはできない。もし、心からそう考える人がいたら、不安に押しつぶされてしまうだろう。人間の実存に関わるこうした考えを初めて哲学的に追究したのはデカルトである。それ以来、この哲学的懐疑論は近代哲学のかたちを決定づけてきた。だとすれば、哲学自体はこの懐疑論を克服できないのだろうか?
ウィトゲンシュタインやオースティンの日常言語哲学から、ソローやシェイクスピアなどの文学、また映画、音楽をも横断し、これ以上なく透徹した論理と文体が、哲学の限界を切り開く。言語哲学、認識論、道徳理論を揺さぶり、大陸哲学と分析哲学を調和させ、哲学に人々の日常の「声」を呼びもどすとき、そこに立ち現れるものは何か。
アメリカ哲学の巨人が遺した、哲学史に残る傑作!
[本書の内容]
ペーパーバック版への序
序文
第1部 ウィトゲンシュタインと人間的知識の概念
第1章 規準と判断
第2章 規準と懐疑論
第3章 オースティンと実例
第4章 物の何たるか(何と呼ばれるか)
第5章 自然と慣習
第2部 懐疑論と世界の存在
第6章 伝統的認識論の探究(プロローグ)
第7章 ウィトゲンシュタインの言語観についての補説
第8章 伝統的認識論の探究・結び
第3部 知識と道徳性の概念
第9章 知識と道徳性の基礎
第10章 道徳性の不在
第11章 規則と理由
第12章 道徳の自律性
第4部 懐疑論と他者の問題
第13章 承認と忌避のあいだ
訳注
訳者解題
『哲学探究』引用ならびに参照索引
人名〔著作名〕索引
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