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どうしても怖がらせたい魔王vs.まったく気にしない少年の、30日間の不気味でヘンテコな交流録。
江戸中期に誕生した物語、「稲生物怪録(いのうもののけろく)」。
主人公の稲生平太郎と、人間を怖がらせにやってくる妖怪たちとの不思議な交流を描いた物語。
江戸中期に著されたこの交流録は、独特の不気味さとユーモラスな内容から、何度も小説化、絵本化、舞台化され、最近ではマンガ、オペラなどにもなりました。
今日まで発展をとげている、「妖怪物語の最高峰」ともいえる物語です。
魔王をはじめ、多くのあやしげな妖怪が現れるだけではなく、現在も存在する場所や、実在した人物が登場します。
また、発祥地である広島県三次市では、ゆかりの地めぐり、貴重な資料を集めた三次もののけミュージアムなど、さまざまな形で「稲生物怪録」を楽しむことができます。
この「稲生物怪録」が妖怪創作の名手、京極夏彦と石黒亜矢子の共演で絵本になりました。
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