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天邪鬼を自称する現役の精神科医ホソカワ先生の
『米寿、そして』『それから卒寿』に続く日記風論考第3弾。
各駅停車……そこには、90歳代をゆっくり行こう、そして滅びつつある故郷の駅への思いが込められている。
今回、“各駅停車”としたのは、改めて、90歳代をゆっくり行こうという意味と、故郷まわりの田舎駅が滅び去っていく時に掛けた表現である。
かって、遠き昔、14歳であった私は、本当に偶然の計らいで広島原爆戦禍を免れ生き延びてきた。生きているのは偶然の仕業であり、健康留意の結果ではない。
これから、幾つの駅を通過できるかはわからない。これも運命に従うまでである。これまでどおり、卒寿の日記を書き、天邪鬼を自称するに値する文言をここに曝すので寛容されたしという次第。
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