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工業高等専門学校いわゆる「高専」は近年アジア各国で注目をされ、高専をモデルにした教育機関が相次いで設立されるようになっている。海外展開については日本の高専も積極的な支援や協力をしており、KOSENは高等専門教育の代名詞ともなっている。また学力の習得に加えて徳育を重んじる日本の教育内容や教育方式は、海外で高く評価をされ、日本式の国際学校も設立されている。こうした日本式教育の輸出と輸入に際しては、受入国の教育文化風土を尊重するともに、受入国の教育行政においては日本式教育をベースにしながらも自国の伝統を踏まえて主体的なカリキュラム開発が行われている。
本書ではまず日本の高専教育を取り上げ、その歴史と現状を述べたあと、国際化と国際協力という往還的取組みによって高専の教育組織とカリキュラム改革に生じた変化を、教員や学生を対象とした実態調査で明らかにする。そしてそこからはとりわけ多文化カリキュラム構築の課題が示される結果となった。次に日本式教育の海外展開については、日本式教育がどのように評価され受け入れられているのか、日本式国際学校の事例調査により明らかにする。
本書は中国、モンゴル、ベトナム、タイそして日本における高専/KOSENや日本式教育の実態調査を通して、日本式教育の輸出とそれに伴う往還が、日本および受入国の双方にもたらす教育効果を明らかにするものであり、グローバル時代における教育改革の課題と展望が示されるだろう。
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