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無伴奏女声合唱による全2章。2003年8月(川上村文化センター うぐいすホール)合唱音楽の新たな地平 八ヶ岳ミュージックセミナー2003(指揮:信長貴富)にて〈第一章〉が委嘱初演され、2004年3月12日(川口総合文化センター リリア 音楽ホール)女声合唱団 青い鳥 定期演奏会Vol.12(指揮:栗山文昭)にて全曲初演された。2024年5月3日(すみだトリフォニーホール 大ホール)Tokyo Cantat 2024 合唱音楽の生誕の季 ~「水のいのち」から「新作」へ にて再演(指揮:山脇卓也/演奏:女声合唱団ぴゅあはーと、早稲田大学女声合唱団)されることを機に、初演から約20年の時を経て刊行の運びとなった。《初心のうた》第3曲〈とむらいのあとは〉にも登場する詩句“Can any tune be more paralyzing than the pointed gun?(銃よりひとをしびれさす歌がありえるか?)”がこの作品の作曲動機となっている。無伴奏女声合唱の冷たく残酷な響きと四行英語詩によるシャープな語感によって衝撃的な楽想を試みた意欲作。手によるミュートを使い発する音や、無声音による言葉の語りなどが導入され、声にならない言葉、言葉にならない声を音楽の中に掬い取りながら、人間やその他の存在への「祈りのうた」が歌われる。
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