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第一次世界大戦時には、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ、独立運動や宗教対立に加えて、多数の国々の思惑が入り乱れて一触即発の舞台となったバルカン。同地ではなぜ現代まで深刻な紛争が頻発してきたのか? その歴史的背景を古代から現代まで通観する。
1998年に刊行された『新版世界各国史18 バルカン史』をもとに、現代までの動向を踏まえて加筆修正を加え、より手軽に参照できるハンディ版としてリニューアル。現代の問題を理解するためにも、今、改めて知っておきたい地域の歴史である。上巻はオスマン支配時代の終焉までを掲載。
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〈目次〉
『山川セレクションバルカン史』への序文
序章 バルカン史の前提
1.バルカンとは
2.自然環境と重層的な文化圏
3.バルカン史の特色
第一章 バルカン史の黎明
1.バルカンの先史文化
2.古代のバルカン諸民族
3.ローマ支配下のバルカン
第二章 中世のバルカン
1.民族移動期のバルカン
2.バルカンの中世国家
3.バルカンの中世キリスト教文化
第三章 オスマン支配の時代
1.オスマン帝国の勃興とバルカンの政治統一の実現
2.オスマン時代のバルカン社会
3.オスマン支配後期のバルカン社会
第四章 ナショナリズムの勃興と独立国家の形成
1.セルビアとギリシアの独立運動
2.近代国家の模索
3.バルカン近代国家の諸問題
4.バルカンのナショナリズム
5.オスマン支配終焉への道
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〈著者〉
佐原徹哉(明治大学政治経済学部教授)
柴宜弘(東京大学名誉教授)
金原保夫(東海大学文学部教授)
木村真(日本女子大学非常勤講)
六鹿茂夫(静岡県立大学大学院国際関係学研究科名誉教授)
山崎信一(明治大学政治経済学部兼任講師)
中島崇文(学習院女子大学国際文化交流学部教授)
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