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カリブ海マルティニック島の大作家で、数々の著名な仏文学賞を受賞してきたエドゥアール・グリッサンとパトリック・シャモワゾーによる(グリッサンの10周忌に編まれた)政治的評論集であり、同時に二人の作家による「文学的共犯」としてのマニフェスト集。フランスの旧植民地で、現在は同海外県となったマルティニックに降りかかってきた数々の試練のたび、二人の作家は声を上げてきた。直接的な政治ではなく、人々の感性に訴えかける「言葉の力」を通して、マルティニックやフランスひいては全地球を揺さぶらんとする、その詩人・文学者としての矜持がここに集約される。「予測不能」で豊穣な未来を、惨めな統治に売り渡してしまわないために──
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