戦後期渡米芸能人のメディア史

戦後期渡米芸能人のメディア史

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出版社
人文書院
著者名
大場吾郎
価格
5,280円(本体4,800円+税)
発行年月
2024年4月
判型
四六判
ISBN
9784409241608

日本人初のアカデミー賞女優の生涯



日本とアメリカにおいて音楽、映画、舞台、テレビなど、ジャンルとメディアをまたいで活躍し、日本人女優で唯一のアカデミー賞受賞者であるナンシー梅木の知られざる生涯を初めて丹念に描き出す労作。



日本人女優で唯一のアカデミー賞受賞者であるナンシー梅木こと梅木美代志(1929-2007)。戦後日本のジャズブームのなか本格的ジャズシンガー第1号として活躍した彼女は1955年、ほんの数か月歌手活動をするつもりでアメリカへ渡る。しかしそれは、活躍の場をハリウッドやブロードウェイに移し、ショービジネス界での成功に至る波乱の人生の幕開けだった。本書では、これまで断片的にしか知られていなかったナンシーの人生を初めて詳細に明らかにするとともに、田中絹代、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、坂本九など、彼女と前後して渡米した芸能人の現地での軌跡を追う。その栄光と苦闘の背後には、当時の日米関係に横たわる人種や戦争の問題も見えてくる。詳細な資料調査により描き出す、大衆芸能を通した新たな日米交流史。



◎目次

第1章 アメリカへの憧憬

第2章 芸能人渡米開始:田中絹代と美空ひばり

第3章 戦後派ジャズシンガーの最高峰

第4章 江利チエミと「ゴメンナサイ」論争

第5章 ナンシーの渡米

第6章 着物姿の歌手と日本調ブーム

第7章 『サヨナラ』

第8章 『フラワー・ドラム・ソング』

第9章 著名ジャーナリストとの対談

第10章 『ホリディ・イン・ジャパン』

第11章 ゲイシャというはまり役

第12章 雪村いづみと坂本九のアメリカ

第13章 日本には帰らない

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