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懐かしき1970年代後半。
かつて京都に実在した予備校寮を舞台に、120年間の時の流れが描かれた甘く切ない青春小説
1903年、京都東山馬町。明治のタバコ王は煉瓦造の新工場に未来への想いを込めて「夢」を秘かに忍ばせた。後に建物は予備校寮となり、全国から集う浪人生の「夢」へ向けた暮らしの場となる。市電廃止の1978年、福岡出身の澤田も東山南寮で新生活を始めた一人だった。
2009年に建物が老朽化に伴い解体されるのを機に急遽各地から集まった同窓生たち。当時の東山南寮での青春の日々、その後の人生や京都の街の変遷が、五十歳を迎えた彼らにより夜通し懐かしく語られる。
驚きの最終章は、パンデミック後の物語。2024年の秋彼岸、東山の古刹・法然院を澤田に縁ある二人の女性が訪れていた。一九七八年に寮生が見た「タバコ王の夢の欠片」を女性は大切そうに抱いていた。
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