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大阪・四天王寺が伝承してきた「もう一つの、ほんとうの雅楽」(元宮内庁式部職楽部首席楽長・東儀俊美)。
聖徳太子の時代の伎楽や、平安時代の散楽、中世、近世の雅楽を経て現代の雅楽(舞楽)に至るまでの歴史を概観。初期大乗経典『大樹緊那羅王所問経』が説く菩薩道が、聖徳太子の願いのこもった天王寺舞楽の精神に息づき、唯一無二の菩薩道の舞楽となった歴史と文化をひもとく。
「天王寺舞楽が、目立つ所作や動きのキレによってただ民衆受けを狙うだけの芸能ではなく、それらを菩薩道への感応に基づいた方便であると深く自覚したうえでの舞楽であることが、本書の序で掲げたように、東儀俊美先生の琴線に触れたのであろうと考えています。現代に生きる天王寺舞楽は、近代以降の雅楽が忘れかけている、日本の大乗仏教的舞楽の原点を示唆する重要な要素を保存しているといえるのではないでしょうか。」(本書より)
[目次]
序 東儀俊美先生の手紙
第一章 「天王寺楽人」の原像
第二章 『聖徳太子傳記』における天王寺楽人――中世神話の天王寺楽人像
第三章 天王寺楽人の祖先神「秦河勝」とは何者か
第四章 躍動する中世天王寺楽人
第五章 三方楽所体制下の天王寺楽人
第六章 近世の「聖霊会」
第七章 近世天王寺楽人の生態
第八章 雅亮会への「秦姓の舞」の継承
第九章 天王寺舞楽の本質
注
天王寺舞楽年表
あとがき
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