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【日本語版序言より】
本書は、二〇一八年十一月に早稲田大学で、そして二〇一九年十一月には北京大学で開催した二度の
中日古典学ワークショップ(中日古典学交流與融通工作坊)の成果論集である。本論集の内容は、この
日本語版に先駆けて、二〇二二年八月に中国語版論集『文献・文学・文化 中日古典学交流与融通工作
坊論集・第一巻』(杜暁勤・河野貴美子主編)が北京大学出版社から刊行されている。(中略)そして
この活動は、以下の点において、中日古典学研究の今後に向けて新たな画期を拓こうとするものである。
中国古典学研究の立場から、日本に伝存する中国古典籍に注目し、アクセスすることは、楊守敬『日本
訪書志』をはじめ、近代以降盛んに行われており、近年もいわゆる「域外漢籍研究」「日本中国学」は
活況を呈していることは言を俟たない。そして、中国における中国古典学研究者と日本における中国古
典学研究者との連携や共同研究もまた、充実した展開をみせ、さまざまな成果があげられているところ
である。その一方で、中国における中国古典学研究者と日本における日本古典学研究者とを繋ぐライン
は、これまで必ずしも十分に築かれてこなかったのではないか。しかしながら、中国における中国古典
学研究者にとっても、また日本における日本古典学研究者にとっても、中日両国において蓄積されてき
た古典籍とそれを巡る研究に関わる情報を共有することは、相互の研究の進展に必ずや大きな意味を有
するものとなるはずである。そこで、中日双方の古典学研究における具体的な資料や方法について、情
報を提供し合い、同じ漢字漢文文化圏共通の課題として議論の場を設けることを目指して立ち上げたの
が、上記の中日古典学ワークショップ(中日古典学工作坊)である。
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