めおと旅籠繁盛記

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出版社
小学館
著者名
千野隆司
価格
737円(本体670円+税)
発行年月
2024年4月
判型
文庫
ISBN
9784094073461

無宿者と寂れた旅籠。奮闘の再出立物語!

やくざ者の下働きをして暮らす無宿者の直次は、ある日、賭場検めに現れた捕り方を誤って傷つけてしまう。もう、江戸にすら居場所はない……自らも重傷を負い朦朧としながら逃げてきた中仙道で、直次は追剥に襲われていた娘の危機を救う。
気を失った直次が目覚めると、そこは助けた娘・お路の両親が営む板橋宿の旅籠松丸屋だった。主人のお人好しが災いし、借金も抱える今にも潰れそうな松丸屋だが、その上、近頃は徒党を組んだ追剥が出没し、板橋宿全体が寂れ始めていると言う。
怪我の完治までせいぜい利用してやろうと決めた直次だが、穿鑿もせず受け入れてくれる松丸屋の居心地を、悪くないと感じ始める。提灯屋の若旦那・定之助をはじめ、余所者の直次を警戒する者も多いが、その働きぶりに少しずつ直次を認める住人も出て来た。
そんな折、いよいよ追剥被害が頻発。なぜ、板橋宿近辺ばかりが狙われるのか。直次は「最後の恩返し」として、道中奉行の命を受けた江戸四宿見廻り役・恩間満之助と共に解決に乗り出す。

全てを失った無宿者が旅籠を盛り立て、帰る場所を作ってゆく、奮闘の再生物語。

(解説・理流)

【編集担当からのおすすめ情報】
「おれは一万石」「入り婿侍商い帖」などヒットシリーズを多数手がける千野隆司さん待望の新シリーズがスタート!

貧しいながらも人を信じて真っ直ぐに生きる旅籠・松丸屋の面々と、人を信じられない無宿者の直次が少しずつ心を通じていく様子に胸をうたれる作品です。

しっかり者で前向きな旅籠の娘、お路。
何やら訳あり? 直次と同じく流れ者らしい馬医者の午捨。
江戸四宿で起こる悶着に対処する「江戸四宿見廻り役」で剣の達人、恩間満之助。
魅力的な人物たちが織りなす、宿場町での物語をお楽しみください。

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