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「田中教育哲学思想」の第4弾。第1弾は、『何が教育思想と呼ばれるのか―共存在と超越性』、第2弾『独りともに在るースピノザの象りの教育思想』、第3弾『失われた〈心の眼〉ー人間の自然とベルクソン』につづく第4弾である。本書テーマの一つは、現代において求められる新しい人間と自然の関係を描きだすことであるり、もう一つは、感性と知性を部分的に重ね通念の感性概念・知的概念に替えてあらたに「感性の知性」という概念を提案することである。そしてこの概念は、感性と知性の和集合を意味している。それは、一人ひとりが自分で自己を証言する営みとしての思考、また一人ひとりに固有な思考力としての知性が体現する自分の性状にかかわる試みである。
かつて、受験生は手塚治虫の『火の鳥』を読んではいけないという時代があった。「火の鳥」は手塚治虫の未定のライフワークである。「火の鳥」は時空を超えた「永遠の生命」であり、それによって人間たちの欲望が、愚かで儚いものとして浮き彫りにされていく。その永遠性は、「存在」を語ろうとする志向に通じている。受験生に必要なものは、この超越性に向かう「存在」の思考ではなく「学力」と呼ばれる限定された有能性に向かう。合格のための友好的な思考である。
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