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本書は、認知行動療法の教育とスーパービジョンについて解説したものである。
認知行動療法は「誤解」されている部分がたくさんある。マニュアルに沿って進めていけばよい、悩みを抱えている人のクセを変えるように指導すればよい、「思考記録表」への書き込み方を教えればよい、など枚挙にいとまがない。
認知行動療法も精神療法であり、それを使うためには、きちんとした教育を受ける必要がある。治療はマニュアル通りに進むはずがない。安心できる人間的関わりのなかで悩みを抱えた人を理解し、その人の生き方に目を向けて、その人らしく生きるのを手助けするという精神療法の基本が不可欠である。
本書では、米国を中心とした海外の認知行動療法の研修の実際と、臨床家のコンピテンシーの向上とその評価に向けた工夫について具体的に解説している。
治療にあたる人すべてに必携の一書である。
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