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この見方で、日本史の奥行きが広がる
「鎌倉仏教とは近代が生み出した幻想である」。
宗教学者の島田裕巳は言う。
日本中世史学者の本郷和人はその主張に驚き、
「宗派の枠を外して考える」ことに興奮する。
やがて対談は白熱、定説や常識が次々と覆されていく。
法然は『選択本願念仏集』を書いていない!?
『歎異抄』は親鸞の言葉ではない!? 踊念仏は興行!?
栄西は「ヨウサイ」と読む!? 葬式を発明したのは曹洞宗!?
日蓮の予言・奇跡はどこまで真実か!? などなど。
日本史の画期である鎌倉時代、その時代に生まれた鎌倉仏教を、
これまでとは異なる視点で読み解くことで、
日本史がより広がりをもって迫ってくる。
(以下、目次)
はじめに――日本史における鎌倉仏教(本郷和人)
序 章 鎌倉仏教の誕生
第一章 法然――穏健で過激!? 平安仏教から離れた最初の宗祖
第二章 親鸞――謎だらけの生涯と、巨大教団になった理由
第三章 一遍――踊念仏に、宗教の根源を見る
第四章 奈良・平安仏教vs. 鎌倉仏教
第五章 栄西、道元――禅宗から読み解く「悟り」の本質
第六章 日蓮――原理主義を貫いた孤高のカリスマ
第七章 その後の鎌倉仏教
終 章 なぜ今、鎌倉仏教なのか
おわりに――宗教の衰退と、今後の日本仏教(島田裕巳)
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