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美麗なメカ描写に感動!松本零士の原点!
「ずっと少年誌で飛行機の漫画を描きたかった」と
デビュー当時から語っていた松本氏の念願が叶って描いた
戦場ものの初期作品集。
戦後すぐという時代背景もあり、
太平洋戦争をモチーフにした作品が多いが、
松本氏は、特に飛行機の描写に注力し、
思う存分、のびのび描いているので表現が素晴らしい。
各国の有名戦闘機が続々と登場し、
華麗で迫力のあるドッグファイトを
画面狭しと繰り広げている。
雑誌掲載時のカラーも完全復刻。
また、数少ない原作付きの作品「黒死鳥(デスバード)4444」も掲載。
史村翔(武論尊氏の別名ペンネーム)氏とのコンビはめずらしく、
この作品は貴重。
SFの短編も秀逸で、「インパールの雪」は
星新一氏、筒井康隆氏の作品を彷彿させる
切れの良いショートショート。
自伝的作品「昆虫国漂流記」は、
松本氏のルーツを知る上で重要な作品であるが、
戦後日本の混沌とした社会を
リアルに感じさせる仕上がりとなっている。
別冊には、カラーの飛行機イラストが満載。
ビッグコミックに描いた「日本国落城記」も特別掲載。
ファン必携の豪華版!
【編集担当からのおすすめ情報】
松本先生はSF漫画の大家という印象がありますが、戦場まんがの評価も高く、こちらのシリーズの方が好きというファンも多くいます。
松本先生は「メカマニア」を自称するだけあって大変機械に詳しく、
特に飛行機がお好きでした。
出版社からの要望で零戦を多く描いていますが、
本当は世界各国の名機が好きで、
本書を読むと、細かいところもこだわって実に楽しそうに
描いている感じが伝わってきます。
「松本零士のメカは血が通っている」と言われることもあります。
それは、定規を使わずフリーハンドで飛行機や戦車を描き続けたからだと
思いますが、本当にフリーハンドの線なのかと疑いたくなるほど、
美しい線で描かれています。
その名人芸ともいえる描写力を是非味わってみてください。
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