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★『西山宗因全集』の編集委員として資料を博捜精査した著者が、その成果を集大成!
★2段組390頁におよぶ年譜考証には、従来の研究史を刷新する新知見を豊富に盛り込み、幅広い社会的・地域的階層との交流の様相を精緻に描き出す
★近世前期の武家社会における牢人の実証研究として日本史・文化史にも寄与
【内容説明】
【第一部】晩年の宗因像の出所を没後百年におこなわれた宗因顕彰運動に求め、談林俳諧の祖としての俳諧師宗因、および、その反措定としての連歌師宗因という虚像をいったん解体したうえで、寛文期以降のその俳諧活動の実態に迫る。
【第二部】肥後加藤家牢人から職業連歌師に転じた宗因の実像を近世初期武家社会のなかに位置づけ、諸大名との関わりのなかから生まれたその紀行が、いかなる真実を伝えるべく虚構を成しているか、創作の主題と方法を明らかにする。
【第三部】西山宗因全集第五巻所収「西山宗因年譜」を基盤として、慶長十年(1605)から天和二年(1682)にいたる宗因の全事績を、近世初期の文化・政治・社会の状況と関わらせつつ、具体的に考証する。
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