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1990年代以降の日本中世史を牽引してきた分野に対外関係史と貨幣史がある。本書の著者である小葉田淳は、そのような流行がおこる半世紀以上も前に、その双方に輝かしい業績を残していた巨人であり、本書はそのうちの貨幣史に関する先駆的研究として、いまなおくり返し参照されつづけている、すなわち学術的にも現役でありつづけている名著である。新版の刊行にあたっては、旧字・旧仮名を新字・新仮名に改め、難易語に補注を加え、史料出典の刊本情報を新たに追記するなど、読者の便をはかる。
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