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通訳を介した法廷での質問・尋問、警察の取り調べ、弁護士の接見時における問題点を、実例に基づき、言語使用の観点から分析。実際の現場でも活用可能な、法廷で用いられる訳出困難な一般用語、法律用語のリスト付。
■「はじめに」より
著者は法律実務家や現役通訳者、通訳研究者の協力を得て、インタビューやディスカッション、アンケート調査を通し、通訳を介した法廷での質問・尋問、警察の取り調べ、弁護士の接見時における問題点を言語使用の観点から分析した。また、司法面接にも研究の範囲を広げ、特に司法の現場での典型的な弱者になりうる子どもを対象とした司法面接の通訳に関わる問題も調査、分析した。それらの分析結果を踏まえ、実際の現場で法律家と通訳者が注目すべき言語使用上の注意点について本書第1部にまとめた。日本語ー英語間の通訳を中心に取り上げているが、公判の通訳に関わる部分は、英語、中国語、スペイン語の通訳者の協力を得て分析を行ったため、英語だけでなく中国語とスペイン語の問題についても触れている。
本書の第2部では、法廷での日本語証言の場面を取り上げ、質問者である法律家と証人や被告人双方によってよく使用されるが通訳するのが難しい表現を選び、英語の参考訳とともに解説する。さらに、訳すのが難しい日本語の法律用語についても、用語解説と英語の参考訳を提供している。通訳を必要とする司法手続きの各現場で、日本語を解さない被告人や証人、被疑者、そして被面接者とコミュニケーションする際に、本書が法律家や通訳人にとって、少しでも役に立てば幸いである。
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