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「感動しながら読んだ。途中で何度も涙した」村井理子氏(翻訳家・エッセイスト)
「これは犬と暮らす人、動物と暮らすすべての人に読んでほしい」加門七海氏(作家)
「かつて平岩米吉という最高に素敵でクレージーな人間がいた。頁を開いて、ぼくと同じようにぶっ飛ばされてください」高橋源一郎氏(作家)
「植物の牧野・動物の平岩」と並び称された男の痛快ノンフィクション
戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいた。
動物行動学の父・ローレンツに先駆けて自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らしながら動物を徹底的に観察。
「シートン動物記」「バンビ」といった動物文学を初めて日本に紹介し、フィラリアの治療開発に私財と心血を注いだ、偉大なる奇人の物語。
本書は在野の研究者や作家が多彩に活躍していた時代の記録でもある。
文庫化にあたり、往時の様子を収めた貴重な写真と作家の直筆原稿を収録。
第十二回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
解説/村井理子。
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