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歌合とは何か。判者と判詞、陳状、社頭歌合、集積と出版、近世の歌合、異類歌合、宮廷歌合の終焉、歌合の近代、古筆切。11名による諸論を通じて中世初期から近代にかけて展開した歌合の本質を明らかにする。
【目次】
まえがき
第Ⅰ部 中世初期における歌合の相貌
藤原基俊の判詞執筆意識――保安二年関白内大臣家歌合の二つの判詞から――[溝端悠朗]
『和歌一字抄』の歌合歌[藏中さやか]
治承二年廿二番歌合の性格[中村 文]
六百番歌合と顕昭――『顕昭陳状』を中心に――[鈴木徳男]
後鳥羽院歌壇における歌合判者と判詞執筆者――俊成没後から順徳天皇歌壇成立まで――[安井重雄]
承久元年内裏百番歌合小考[日比野浩信]
第Ⅱ部 近世における歌合の展開、そして近代へ
近世歌合の諸問題[神作研一]
宮廷歌合の終焉――寛永十六年仙洞歌合の実態―― [大谷俊太]
『四生の歌合』の立場[大山和哉]
目録に記されなかった蘆庵本歌合 (付)国文学研究資料館蔵『京極御息所歌合・陽成院一親王姫君達歌合』翻刻[加藤弓枝]
近代における歌合の消長――書籍としての〝歌合〟受容――[野田直恵]
あとがき
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