放送メディア研究 17(2024)

放送100年 技術の発達と放送メディア

放送メディア研究

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出版社
NHK出版
著者名
NHK放送文化研究所
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2024年3月
判型
A5
ISBN
9784140072837

放送メディアは,この100 年,さまざまな技術の進展とともに大きく姿を変えてきた。技術の発達は,新聞や雑誌といったマスメディア全体に変化をもたらしてきたが,特に放送では,送り手,受け手の双方ともその影響を強く受けてきたと言えるだろう。ラジオ放送の誕生,テレビ放送の開始,白黒テレビからカラーテレビへの移行,衛星放送の開始,テレビの高品質化,放送のデジタル化など,放送をめぐるさまざまな変化の背景には,技術の進歩が存在していた。『放送メディア研究』17 号では,2025 年の放送開始100 年を前に,放送技術の発達に焦点を当て,それが放送をどう変えたか,さらには社会に何をもたらしたかを考察する。(中略)近年では,インターネットやスマートフォンの急速な普及,SNS や動画配信サービスの広がりによって,メディア環境は大きな変化を続けている。放送界がそうした技術をどのように取り入れ,環境変化に対応してきたかについても検証していきたい。<「特集のねらい」より>


【もくじ】
『放送メディア研究』第17号 刊行にあたって  NHK 放送文化研究所所長・渡辺健策

特集のねらい

第Ⅰ部 ラジオの時代
1 ラジオ開始と放送網拡大 放送技術の誕生~黎明期の放送技術と技術者~  樋口喜昭
2 ラジオの戦後復興から黄金時代へ  岡部匡伸
◇Column 「ラジオ塔」というメディア遺構  丸山友美
◆Column  ラジオを用いた〈メディア遊び〉の系譜  溝尻真也

第Ⅱ部 テレビの発達
1 テレビ放送規格の決定まで~メガ論争とは何だったか  村上聖一
2 ヒエラルヒーとしてのテレビ電波 ―1953-60年の中央と地方,青森県青森市と八戸市の比較から―  寺地美奈子
3 テクノロジーとドキュメンタリー表現  宮田 章
4 学校放送番組と放送技術~テレビ学校放送への期待とその広がり~  宇治橋祐之
5 テレビ共聴,自主放送,CATV― 難視聴対策からニューメディアへ ―  飯田 豊
6 テレビの発達と基礎研究  伊藤崇之
7 衛星放送の開発から実現へ  正源和義
8 デジタル転換への軌跡  黒田 徹

第Ⅲ部 放送技術の最先端
1 究極の二次元テレビへの挑戦  菅原正幸
2 ネット時代の放送技術  藤沢 寛
◆Column 多様化する技術開発  柳 憲一郎
3 ディレクターとテクノロジー インターネットとXRによる放送の「拡張」を考える  神部恭久

第Ⅳ部 技術開発の未来像
1 放送メディアの未来像の変遷①~テレビ登場からニューメディアブームを中心に~  東山一郎
2 放送メディアの未来像の変遷②~衛星放送とハイビジョン,デジタル化,そしてインターネットへ~  松山秀明
☆座談会「放送メディアと放送技術の未来像」  飯田豊・市原えつこ・ペリー荻野・藤沢寛

編集後記

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