近代奇人伝

近代奇人伝

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出版社
白馬社
著者名
梅原正紀
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年3月
判型
四六判
ISBN
9784907872397

国家とゲリラ戦を繰り広げた5人の男たちの傑作評伝



本書に登場する5人は、決して教科書に載ることのない人物である。なぜか。それは次のような特徴を持った男たちだったからである。



●本書に登場する5人は、性表現を媒介として自由を求めた点で共通している。

●そして、自由を求める彼らの行為は、自ずと反権威・反権力の立場にいやおうなく立たすこととなった。

●大筋において彼らは個人の力量・手腕のもと、自由を抑圧してくる国家の暴力に対峙した。

●国家という名の組織暴力に個人が対抗していく場合、ゲリラ戦的様相を帯びてくるのは当然の成行きである。正攻法で勝てるわけがないからだ。

●本書に登場する人物は「ハミダシ人間」である。「ハミダシ人間」が奇人化するのは、これまた当然の成行きである。

●国家の側からみれば、「奇人」は「危人」ということになる。せっかくつくりあげた秩序をゆさぶる危険人物だからである。



その5人とはすなわち、

宮武外骨――過激と猥褻の人

伊藤晴雨――非体制の責め絵師

小倉清三郎――性の求道者

高橋鐵――教祖型の性ジャーナリスト

梅原北明――好色型反骨派の猥本屋

である。

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