仏教儀礼の音曲とことば

仏教儀礼の音曲とことば

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出版社
法蔵館
著者名
柴佳世乃
価格
9,900円(本体9,000円+税)
発行年月
2024年2月
判型
A5
ISBN
9784831862839

藤原道長の時代に隆盛を迎えていた法華経読誦は、王権との関わりのなかで芸道化し、後白河院の時代を画期に読経道として形成された。のちに書写山圓教寺で花開き、中世から近世を通じて伝承されてきたものの、その読経音曲は現在伝わっていない。

本書では、読経と唱導が、和歌や平家語りなどの同時代の文化や芸能と地続きのなかで芸道化する実相を、文学作品や史資料の精緻な分析をもとに考究し、読経音曲や如意輪講式など、今は絶えた仏教儀礼の声に迫る。
はたして中世には、どのような声が響いていたのか。従来十分に考究されえなかった分野に踏み込み、中世の音曲の復元と、それをめぐる文化の諸相の解明を試みた画期的研究。

[目次]
序論
【論考編】
第一部 中世の〈声〉――読経、唱導、念仏、和歌
第二部 読経の音曲とことば――『読経口伝明鏡集』と読経道
第三部 唱導の音曲とことば―澄憲『如意輪講式』とその周辺

【資料編】
◇読経関連資料
一 六所家蔵『読経口伝明鏡集』解題と影印
二 弥勒寺蔵『読経口伝明鏡集』『法華経声事』解題と翻刻――書写山伝来と円空書写を めぐって
三 西来寺蔵 義源撰『法華読音』解題と影印、翻刻
四 求法寺南溪蔵所蔵『仁王経文点』解題と翻刻
◇唱導関連資料
五 大覚寺蔵 澄憲『如意輪講式』解題と翻刻
六 澄憲『如意輪講式』全訓読
七 書写山圓教寺蔵『如意輪講式』解題と翻刻
八 醍醐寺蔵 貞慶作三段式『如意輪講式』解題と翻刻
九 書写山圓教寺蔵『随心如意輪経』(『随心如意宝珠転輪秘密観自在菩薩根本陀羅尼経』)解題と翻刻――澄憲『如意輪講式』と書写山
結論
初出一覧/あとがき/索引

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