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なぜ法華経なのか、なぜ日蓮なのか――
長松日扇・田中智学・高山樗牛・姉崎正治・上原専祿・佐藤鐵太郎・石原莞爾・牧口常三郎・戸田城聖・北一輝・妹尾義郎――代表的な日蓮仏教信仰者たちの言説にスポットを当て、日蓮の仏教思想と生きざまが、彼らにとって「癒やし」や行動規範的な意義を帯びつつ受容されていた事実を浮き彫りにする。
近現代日本を舞台に展開された日蓮信仰の諸相を読み解き、〝なぜ法華経や日蓮に心惹かれたのか〟という原初的問いに迫る!
【目 次】
序 章
第一節 問題の所在─「物語」としての法華経―/第二節 本書の構成
第一章 近代初頭の日蓮信仰
第一節 長松日扇の信仰/第二節 近世日蓮伝と長松日扇─次の物語へ―
第二章 近代における日蓮仏教と田中智学
第一節 父親について/第二節 修学期/第三節 蓮華会創設/第四節 自然災害と社会貢献
第三章 知識人にみる日蓮信仰
第一節 高山樗牛の信仰/第二節 姉崎正治の信仰/第三節 上原専祿の信仰
第四章 軍人にみる日蓮信仰
第一節 佐藤鐵太郎の信仰/第二節 石原莞爾の信仰
第五章 教育者・社会活動家にみる日蓮信仰
第一節 牧口常三郎の信仰/第二節 戸田城聖の信仰/第三節 北一輝の信仰/第四節 妹尾義郞の信仰
第六章 近現代日本における日蓮信仰と久遠の生命論
第一節 生命論とは何か/第二節 日蓮の生命論/第三節 近代日本における生命論と日蓮思想/第四節 現代社会における生命論と日蓮思想
終 章
あとがき/索 引
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