1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
幕末社会を生きた人々にとっての文芸の意味とは何か。
江戸後期から幕末にかけての「文人」と呼ばれる人々の実態はどのようなものだったのか。
文久2年(1862)1月、時の老中安藤信正が江戸城坂下門付近で攘夷や尊王を掲げる志士たちによる襲撃を受けた、後に坂下門外の変と呼ばれるこの事件に深い関わりを持つこととなった菊池・大橋家の人々の生き様を通して、その意味を明らかにしていく。
時代を下るにしたがって、文芸の大衆化による文人が増加していくなか、そのあり方と定義はどう考えればいいのか。文芸活動の実社会とのつながりはどうだったのか。幕末における文芸の社会的意義とは何か。
激しく動揺する社会の有様をも詩中に詠み込み、その詩は志を同じくする文人たちへと伝播していく〓〓。文芸に取り組むことが彼らにもたらしたものは一体何だったのか。文人という存在の意味を探っていく書。
【はたして、同家の人々が幕末社会を生きる中で文芸を自身の中心に据え、自他共に認める文人として活動したことは何を意味するのか。そして、坂下門外の変へと通じるような時局観がなぜこの文人たちの中で醸成され、それが行動へと繋がっていくのか。これらの問題を検討することにより、本書では文人の結社が幕末の人々を動かした思想や言説の依拠する一つの場として社会的な意義を有していたこと、そして文人という概念が変革期を生き抜くためのアイデンティティの形成に寄与するものであったことを明らかにする。】......序章より
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。