読んで観て聴く 近代日本の仏教文化

大正大学綜合佛教研究所叢書

読んで観て聴く 近代日本の仏教文化

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出版社
法蔵館
著者名
森覚 , 大澤絢子
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2024年3月
判型
B6
ISBN
9784831855848

新旧のメディアが緩やかに共存した時代、仏教はいかに発信され、いかに受容・共有されたのか。

書籍・紙芝居・日本画・オペラ・ツーリズム・落語・講談・浪花節・ラジオなど――メディアを介して、時代や領域を越え、互いに影響を与えながら〈聖俗〉が入り混じるかたちで日常生活の様々な〈場〉に現れた、バラエティ豊かな仏教文化の諸相を読み解く。

知識人層だけでなく、近代に生きたより多くの人びとが享受したであろう「近代仏教」の姿を把捉する!

【目 次】
はじめに(森 覚)

Ⅰ 読 む
第一章  「悪人」安芸法眼の江戸と明治(塩谷菊美)
第二章  説経節の受容と音読・黙読─声と目でよむ『小栗判官』―(今井秀和)
第三章  明治一五年の草双紙『開化地獄論』─啓蒙主義と仏教―(森 覚)
第四章  露伴文学と仏教―その受容と生成について―(渡辺賢治)
第五章  岩波文庫に見られる仏教出版文化─三木清と岩波的スクリーニング―(嶋田毅寛)

Ⅱ 観 る
第六章  最澄絵伝の歴史的展開―大正期から昭和期を中心に―(髙橋洋子)
第七章  大衆文化としての「日本画」と仏教―狩野芳崖《悲母観音》の事例から―(君島彩子)
第八章  明治後期の仏伝演劇─劇詩と歌劇のなかの釈迦─(マイカ・アワーバック)
第九章  日蓮の「聖地」身延山へのツーリズム─教養主義、富士身延鉄道、高山樗牛─(平山 昇)
第一〇章 旅行記からテレビまで─近代仏教とシルクロードの想像─(パリデ・ストルティーニ/     嵩 宣也訳)

Ⅲ 聴 く
第一一章 三遊亭円朝と仏教─日蓮宗と慈善事業─ (小二田誠二)
第一二章 明治期の講談と仏教(金山泰志)
第一三章 近代における日蓮伝と浪花節─雲右衛門と日蓮記─(ブレニナ・ユリア)
第一四章 声と音の空海像─近代高野山の金剛流ご詠歌とトーキー─(井川裕覚)
第一五章 戦前期日本のラジオ放送と仏教─「朝の修養」で培う精神─(大澤絢子)

おわりに(大澤絢子)
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