〈小さき社〉の列島史

法蔵館文庫

〈小さき社〉の列島史

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出版社
法蔵館
著者名
牛山佳幸
価格
1,430円(本体1,300円+税)
発行年月
2024年3月
判型
A6
ISBN
9784831826626

「村の鎮守」と称される小さな神社はいかに成立し、現在に至る変遷を辿ってきたのか。
本書は、日本列島に点在する小社のうち、「印鑰社」「ソウドウ(崇道)社」「女体社」「ウナネ(宇奈根)社」を一社ごとに取り上げ、その名を冠する神社群に着目する。徹底的な現地調査と限られた文献を手がかりに、その歴史と信仰に考察を試みる。歴史学・民俗学・歴史地理学の垣根を超える意欲作を文庫化。

目次

はじめに
第一章 印鑰神事と印鑰社の成立
はじめに
一 国衙関係の印鑰社の研究状況
二 各国の印鑰社の現状と沿革
三 請印作法から印鑰神事へ
四 印鑰信仰の二次的性格
むすび

第二章 早良親王御霊その後――崇道天皇社からソウドウ社へ
はじめに
一 備後国大田荘の「宗道社」から
二 現存するソウドウ社の分布状況とその特徴
三 中世荘園における崇道社の存在形態
四 崇道社の鎮座地と古代地方官衙との関係
五 早良親王御霊の形成過程と崇道天皇御倉
むすび

第三章 女人上位の系譜――関東地方の女体社の起源と性格
はじめに
一 関東地方における女体社の分布状況
二 成立時期をめぐる問題
三 「女体」の語源と女体社の性格
四 後北条氏政権と女体社信仰
むすび

第四章 「ウナネ」およびウナネ社について――伊賀・陸奥・上野・武蔵の事例から
はじめに
一 古代・中世におけるウナネ社の存在形態
二 武蔵国の事例にみる「ウナネ」地名の特質
むすび

あとがき
法蔵館文庫あとがき

付録 本書に登場する小社分布図

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