日本古代国家の喪礼受容と王権

日本古代国家の喪礼受容と王権

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出版社
汲古書院
著者名
山下洋平
価格
9,350円(本体8,500円+税)
発行年月
2024年3月
判型
A5
ISBN
9784762942426

【「序」及び本書より】(抜粋)
 本書は、日本の古代、具体的には朝廷が天皇を中心とする中央集権国家の形成を目指し始めた七世紀から、王権や支配の在り方が摂関家・上皇をはじめとするミウチ的権力との関わりのなか複雑多様化した十一・十二世紀までを対象時期とするものであり、各時期の朝廷権力の中で、中国の古代社会に淵源を持ち、直接的には隋・唐に倣うところが大きかった儒教、とりわけ、その中核をなす礼(君臣関係、身分の上下、長幼の序、男女の別等、様々な秩序を維持するための儀礼や行動規範)がいかなる意義を持っていたかを解明しようとするものである。
 第一部では、日本古代の君主(天皇・太上天皇)・后・皇太子の喪礼において実施された臣下服喪儀礼や挙哀儀を、唐代はじめ中国諸王朝の事例と比較しつつ考察し、日本古代の王権の特質や礼認識を明らかにしていく。
 第二部では、礼、あるいはそれを中核とする儒家思想(儒教)が、日本の古代国家において、いつから、また、どのような過程で重要な役割を期待されるようになったのかという問題を再検討するために、七世紀初頭から八世紀までを主な対象時期として、儒教をはじめ、その他、中国思想にも注目して、それらの影響が窺える政策や言説等を考察していくことにしたい。

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