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日本初のイコン画家 山下りん
の一途で波瀾の生涯を描く大作!
「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」―-
維新の10年前に茨城・笠間で生を受けたひとりの女性が、
15歳で故郷を飛び出した。
「絵師になりたい」情熱の人・山下りんは東京で
工部美術学校に入学を果たし、
西洋画の道を究めようと決意する。
ロシア正教の宣教師ニコライに導かれ、
明治13年、聖像画制作を学ぶため帝都ロシアに渡るのだが
女子修道院でも周囲と衝突を繰り返し、もがき苦しむ。
芸術と信仰のはざまで葛藤しながらも、
明治の世を生き抜いた
その力強い生涯を描き切った長編。
解説「『好き』の先にあるものは」 酒井順子
※イコン=東方正教会において,信仰の要となるキリスト,聖母,聖人などの聖画像。
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