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ヨーロッパの中でも近代統一国家の形成が遅かったドイツにおいて、人々を「ドイツ人」へと自覚させ形成させる役割を担ったのが、言葉であり、古くから姿を変えつつ受け継がれてきた言語文化だった。中世からルネサンス・バロックを経てゲーテとシラーに到るまでの歴史と建築・文学の流れと、彼らの後のロマン主義の潮流の中でナショナリズムへと舵を取るドイツ語圏の姿とを素描することで、「ドイツ」へと至る文化を読む。
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